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広島の小園海斗がエラー連発!新人王の可能性は…?

   

 2018年のドラフト候補の中でも、守備だけならば圧倒的なナンバーワンとの評価を得ていた広島カープの小園海斗選手。ところが、1軍の試合ではエラーを連発。ここではその要因と、新人王の可能性について考えていきたいと思います。

プロフィール

生年月日:2000年6月7日
出身地:兵庫県宝塚市
利き腕:右投げ左打ち
ポジション:遊撃手
身長:178cm
体重:84kg

 逆瀬台小学校に通っていましたが、1年生の時に宝塚リトルで野球を始めました。光ガ丘中学校時代は強豪チームである大阪府の枚方ボーイズでプレーし、3年時には全国制覇。侍ジャパンU-15の代表選手にも選ばれました。

 報徳学園進学後は持ち前の俊足と守備を活かして、1年春からベンチ入りし、1年夏からはレギュラー入り。2年春と3年夏には甲子園にも出場し、2〜3年時と2年連続で侍ジャパンU-18にも選出されました。

 プロの中では決して大きな身体ではありませんが、高校通算38本塁打と長打も期待できる、走攻守3拍子揃った選手と言えます。2018年のドラフト会議でオリックスバファローズ、横浜DeNAベイスターズ、福岡ソフトバンクホークス、広島東洋カープの4球団による競合の末、ドラフト1位でカープに入団しました。

エラー連発…!

 2019年6月20日、オリックスバファローズとの3連続の初戦で、一軍デビューした小園選手。チームには、前年まで3年連続全試合フルイニング出場を果たしていた不動の正遊撃手、田中広輔選手がいます。しかし6月19日時点で打率.188と極度の不振に陥っており、その起爆剤の意味合いも含めた昇格でした。

 昇格即スタメン出場を果たしましたが、その試合の8回にファンブルでエラーを記録してしまいます。更に翌日の試合では、9回にそう遠くもない距離からの送球をワンバウンドで投げてしまい、送球エラーとなります。そして翌22日の試合でも、初回に吉田正尚選手の速い打球にバウンドを上手く合わせられずにファンブル。6回には再び吉田選手の打席で、イレギュラーした打球ではありますがトンネルしてしまいました。

 これにより、3試合で4つのエラーを犯してしまいました。これについては、2つの要素が考えられます。1つは球場の芝による影響です。小園選手が出場した試合は全て、本拠地のマツダスタジアムで行われました。ここは日本では珍しい、内野が天然芝の球場です。天然芝の場合、二軍のホームスタジアムである由宇練習場のような全面土や、他の多くの球場に使われている人工芝と比べて、打球に一度勢いがなくなります。

 この予測を上手く立てられていなかった可能性があります。高校時代にも、アジア選手権で人生初の1試合3失策ということがありました。この時の会場であった、KIRISHIMAサンマリンスタジアム宮崎も内野が天然芝であり、その際に天然芝への苦手意識を感じさせるコメントを出していました。

 2つ目は、守備位置によるものです。彼の守備における強みは、強肩を活かして極端に広い守備位置を取れること。通常であれば、二塁ベースと三塁ベースを結んだ線の少し後ろが遊撃手の定位置である中、夏の甲子園では、ランナーがいない状態ではその定位置よりもかなり深い、外野の芝生の中にポジショニングを取るシーンが多く見受けられました。

 これについて、ドラフト会議前日の2018年10月24日にMBSテレビで放送された『戦え!スポーツ内閣』で、かつてヤクルトの監督も務めた古田敦也さんは、「守備が深い選手は普通のゴロをチャージしないといけないためにエラーが増えやすい」と話していました。深い守備位置は、捕球時のエラーが憑き物なのです。

 今回は苦手な天然芝を考慮し、小園選手としてはやや前のポジショニングを取っていましたが、それでもチャージをかけて取りに行く様子が見られました。4つ目のイレギュラーによるエラーは、まさにその典型と言えるものでした。

 上手いショートであれば、あまりチャージをかけずに最後の最後まで長くバウンドを見ることができ、ちょっとしたイレギュラーバウンドがあってもしっかりと捕球ができます。しかし小園選手は、そこまでの対応ができずにエラーをしてしまいました。

新人王の可能性は?

 小園選手はここまで4試合に出場して13打席に立ち、打率.231という成績です。既にチームは6月25日の交流戦を終えた時点で、全試合の半分に当たる72試合を消化しています。ここから仮に毎日試合に出場して4打席立てたとしても、シーズン終了時の打席数は300打席程度と規定打席の7割にも届きません。

 ホームランバッターであればその数でインパクトを残せることもありますが、小柄な彼はそういうタイプではないため、それも見込めないでしょう。そうなると規定打席に大きく届かないようでは、新人王へのアピールとしては弱いと言えます。

 しかしながら、新人王の資格というのはルーキーイヤーだけのものではありません。前年までの打席数が60打席以内であれば、5年目のまで資格が残ります。6月23、24日の試合ではスタメンから外れました。しかし、今回の一軍昇格が経験を積ませるためだけのものと考えれば、敢えてこのシーズンの打席を60打席以内に抑えることができます。

 そのうえでもう一度ウエスタン・リーグで経験を積ませ、次の年以降に新人王の資格を残すという選択を首脳陣が取る可能性は十分にあるでしょう。甲子園でのインパクトが強く、高く期待されてのプロ入りとなったことから、現在のウエスタン・リーグでの成績や、1軍での3試合4失策という結果はどうしても悪く見られがちです。

 しかし本来、高卒1年目というのは身体づくりに専念する選手も多い中、順調に試合に出られていること自体が素晴らしいと言えます。素材としての素晴らしさは間違いないものであり、今後の小園選手の成長を見守っていきたいですね。

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