ヤクルトのスアレスの怪我の状況と今後の復帰について!
2017年と2018年は、規定投球回に到達した投手が1人しかいなかった東京ヤクルトスワローズ。その補強として、メジャーリーグで先発経験があるアルバート・スアレス投手を2019年に獲得。前半戦終了時点では離脱していますが、その状況と今後の復帰について考えていきましょう。
プロフィール
本名:アルベルト・ジョー・スアレス・スベロ
生年月日:1989年10月8日
出身地:ベネズエラ ボリバル州サンフェリックス
利き腕:右投げ右打ち
ポジション:投手
4/25(木)予告先発⚾️ヤクルト:スアレス、巨人:菅野 pic.twitter.com/UAUAdGcY7a
— G&H党ファン長崎 (@giants_hawks59) April 28, 2019
福岡ソフトバンクホークスでプレーしているロベルト・スアレス選手は、実の弟にあたります。2006年にアマチュア・フリーエージェントとしてタンパペイ・デビルレイズと契約しましたが、2014年オフのFAまでメジャー昇格を果たせず、2015年シーズンはロサンゼルス・エンゼルスでマイナー契約でプレー。
2016年はサンフランシスコ・ジャイアンツと契約し、5月6日にメジャー契約を結び、5月8日のコロラド・ロッキーズ戦でメジャーデビュー。この年は22試合に登板し、翌年2017年も18試合に登板しました。
しかしながら、2018年に所属したアリゾナ・ダイヤモンドバックスではメジャー契約されることは無く、2018年12月25日に日本の東京ヤクルトスワローズが契約したことを発表。メジャー通算で40試合(うち12試合に先発)登板し、3勝8敗1ホールド1セーブ防御率4.51という成績を残しています。
怪我の状況
5月15日のマツダスタジアムで行われた、広島カープとの試合。スアレス投手は1イニングを投げたのみで緊急降板しました。初回にノーアウト一、三塁というピンチを無失点で凌ぎ、2回表もワンアウト一塁の場面で打席に立ち、スリーバントを失敗するも自打球が当たるようなこともありませんでした。
にも関わらず、その裏のマウンドに上がることはなく降板したのです。試合後、降板理由は上半身のコンディション不良と発表されています。試合中は上半身に何かがあったという様子は見られず、試合前から不調を訴えていた可能性も考えられます。
コンディション不良と言うと、そんなに大きな怪我ではないようにも見えます。しかしヤクルトは2017年の11月に、「2018年以降はその場で怪我人の詳細を公表しないと決めた」としており、程度の有無に関わらず全てがコンディション不良という説明のため、はっきりした怪我の状況はわかりません。
スワローズは毎年のように怪我人が多発していることから、全てを発表するのが手間であるという理由もあるように考えられます。しかし球団側は、「怪我人が出ればそこが弱点となり攻め込まれるため、他球団に怪我の情報が伝わるのはプラスにならない」とはっきりしたメリットを示しています。
ファンからすれば、やや残念なことかもしれません。とは言え怪我の理由を公表しない球団は近年増えており、トレンドにのっていると言えなくもないでしょう。
今後の復帰は?
復帰については、怪我の詳細な理由が明らかにされていないため、いつになるか予想することは困難です。ただ、アメリカでプレーしていた時には側副靱帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けていたりと、もともと故障は多い選手であったため、時間がかかる可能性はあります。
スアレス選手は今回の怪我の他、オープン戦期間中に下半身のコンディション不良で練習に参加しなかった時期もあり、この時には右足首に包帯を巻くほどの重傷でした。この時は、4月19日の日本ハムファイターズ戦で復帰登板を果たすまで、1ヶ月以上かかってます。
抹消から2ヶ月を経過した今でも、2軍での実戦登板できておらず、まだしばらく時間はかかりそうです。2019年のスワローズは先発投手がなかなか試合を作れないという状況が続いており、7月22日の試合を終えた時点で規定投球回に到達しているのが小川泰弘投手のみ。
チームで最も多い勝ち星を挙げているのでは、先発投手陣ではなくリリーフの五十嵐亮太投手という状況です。スアレス投手は、一軍での2試合の登板でいずれもQS(クオリティー・スタート)を達成しており、早期の復帰を球団としては心待ちにしていることでしょう。