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横田慎太郎の脳腫瘍の種類がこちら!現役引退へ・・・

   

 2019年でプロ6年目を迎えていた、阪神タイガースの横田慎太郎選手。2017年に脳腫瘍を発症しましたが、2019年限りでの現役引退を発表しました。

 ファームで行われた引退試合にはベテランの福留孝介選手や鳥谷敬選手も訪れ、多くの選手に慕われていたことが分かる最後でした。今回は、そんな彼を襲った脳腫瘍などについてご紹介します。

プロフィール

生年月日:1995年6月9日
出身地:東京都(鹿児島県日置市育ち)
利き腕:左投げ左打ち
ポジション:外野手


 高校は名門と名高い鹿児島実業出身です。1年秋から4番打者を任され高校通算29本塁打を放ち、2013年秋のドラフト会議では2位で指名を受けました。

 左打ちかつ九州出身であることから、「柳田2世」などと呼ばれて大きく期待されていました。背番号も、前年に引退したばかりで「代打の神様」と呼ばれていた、桧山進次郎選手がつけていた24を引き継ぎました。

 2016年には、同年に就任した金本知憲監督の方針もあり、キャンプとオープン戦を一軍で過ごします。そして高卒3年目ながら、開幕戦に「2番センター」として先発出場。

 その試合で一軍初盗塁、翌日の試合では一軍初安打も記録しました。しかし、2017年の春季キャンプから原因不明の頭痛に悩まされ、脳腫瘍と診断されました。その後一軍への復帰は果たせず、2019年限りで引退することに。

脳腫瘍の種類

 脳腫瘍というのは具体的な疾患名ではなく、脳の神経細胞そのものから発生する、頭蓋骨の中にできる腫瘍の総称です。最新の病理学的分類によると、その数は100以上に及ぶとも言われています。体の他の部位にできた癌が転移して発生する転移性脳腫瘍と、脳そのものから腫瘍ができる原発性脳腫瘍に分類されます。

 転移性脳腫瘍は主に血液を介して脳に転移する悪性の腫瘍です。原因となる癌で最も多いのが肺癌、次いで乳癌であり、最近の日本では大腸癌の増加も顕著になっています。近年の日本では転移性脳腫瘍が増加していますが、これは必ずしもマイナスではありません。

 最初に発見される癌の治療実績が向上したほか、手術療法のみならず薬物療法や放射線治療が第一の選択肢として選ばれることによって、患者が長く生存するとされます。もう一方の原発性脳腫瘍は、転移性脳腫瘍のように必ずしも悪性というわけではなく、良性のものと悪性のものとに分類されます。

 両者の診断は手術などで取り出した腫瘍を、顕微鏡で観察することで決定されます。一般的に悪性は周囲に根を生やすような形で発育していくのに対し、良性は周囲の脳とはある程度の境界を持ち、徐々に周りを圧迫するような形で大きくなっていきます。

 原発性良性脳腫瘍は手術によって全て切除することも可能ですが、原発性悪性脳腫瘍では手術で大部分を切除した後、放射線治療や抗がん薬を用いた化学療法、免疫療法が行われます。また、脳腫瘍は種類によって発生しやすい年齢があります。

 成人に多く発生する腫瘍は大脳(脳の上半分)に多いのに対し、小児の場合には小脳(脳の下半分)や脳幹に多く発生する傾向があります。横田選手の場合には、具体的な疾患名は明らかにされていませんが、22歳という年齢から考えると、10〜20歳前後に発生しやすい胚細胞腫だったのではないか、と推測されています。

現役引退へ・・・

 2017年2月の春季キャンプ中に、脳腫瘍と診断された横田選手。大手術と闘病生活を経て、二軍の本拠地のある鳴尾浜に戻ったは9月のことでした。もともと超が付くほどの真面目で、普段の練習から一切の妥協を許さない選手として有名でした。

 復帰後も朝早くからグラウンドに姿を見せ、ブルペンでバットを振っている姿はファンの間でも話題でした。そして、育成選手として迎えた翌年2月の春季キャンプでは、屋外でのフリーバッティングも再開できるようになり、ファンからは試合への復帰も期待されていました。

 しかし2019年9月22日、2019年限りでの現役引退を発表。引退の一番大きな要因として目に関することを挙げており、自分で打った打球が全く見えなかったり、ピッチャーに投げてもらったボールも二重に見えたり、守備の際にもボールが二重で飛んで来たりと、視界がぼやけることが多かったことを理由に挙げました。


 グラウンドには復帰したものの、後遺症は大きかったのでしょう。しかし2019年9月26日、本拠地の鳴尾浜でのウエスタン・リーグでの最終戦。福岡ソフトバンクホークス戦で8回2アウトから慣れ親しんだセンターの守備に入ると、センター前に跳んだ打球を処理してホームにノーバウンドで正確に送球

 代走として出場していた、50m走のタイムが5秒9という俊足の水谷瞬選手を見事アウトにしました。最後のセレモニーの場では、「試合に出ていないのに、来てくれたファンに感謝したい」という言葉をしばしば口にしていた横田選手。

 復帰に向けて懸命に努力する姿は、多くのファンの心に刻まれたでしょう。谷本修球団本部長も「横田選手の生き方そのものが素晴らしい」と称賛しており、セカンドキャリアの支援をしていくことも示唆しました。今後、別の形で活躍することに期待したいですね。

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