ソフトバンクのコラスが亡命!騒動のまとめと今後の行末がこちら・・・
「キューバの大谷」と言われ、投手も野手もこなす二刀流の長距離打者、ソフトバンクのオスカー・コラス選手が年明けに亡命したと報道されています。前代未聞の、亡命騒動の真相について見ていきましょう。
プロフィール
2015年に日本で開催された「2015 WBSC U-18ワールドカップ」にて、投手ながらキューバ代表で4番として5試合に出場。19打席7安打、打率3割6分8厘、6打点という成績で注目を浴びました。
2016年からキューバリーグの、アビスパス・デ・サンティアーゴ・デ・クーバに所属。2017年にソフトバンクホークスへの派遣が発表され、リバン・モイネロ選手と共に入団。
初年度は投手との二刀流に挑んでいましたが、2018年は野手に専念し、主に二軍と三軍で試合に出場。2019年には6月に好調を買われ、支配下登録されました。
ホークスでの背番号は「46」。8月18日に一軍へ昇格すると、史上9人目となる初打席初球本塁打を放つなど、そのセンスの片鱗を見せていました。彼の詳細や話題となった通訳については、こちらをご覧ください。
ちょいとショック・・・😪#sbhawks #コラス pic.twitter.com/KnLhk2t3ap
— Y Kawaguchi (@443kwgc) January 4, 2020
突然の亡命
そんなコラス選手でしたが、2020年1月3日に衝撃の報道がありました。ソフトバンクに所属しながら、メジャー球団との契約を求めて亡命したというものです。
既に2020年の契約にも本人が合意しており、保留者名簿に記載された状態での失踪となったことから、球団側も困惑しきりのようです。支配下選手枠に不安を残すホークスとすると、彼の保有権を残すか手放すか、判断しなくてはなりません。
そんな彼について、早速メジャーリーグ界では議論が勃発している模様。米ヤフースポーツでは、「キューバの大谷がMLBに挑戦へ。誰もが彼を欲しがるだろう」との見出しで報じられるなど、好感されています。
米スポーツ専門メディア「ジ・アスレチック」のエンゼルス番記者であるファビアン・アルダヤさんは、大谷選手の例になぞらえてエンゼルスが名乗りをあげる可能性を示唆し、次のようにツイートしています。
「二刀流の才能に引き付けられやすい球団を私は知っている。これはエンゼルスにとっては興味深いことなのかもしれない」
他の記者からも、全米中の球団から熱視線が注がれることがほぼ間違いなさそうだ、と言われています。彼の今後とその起用法などについて、ますます注目が集まっています。
今後について
ソフトバンクの三笠杉彦GMは、「キューバ野球連盟から報告があったという状況。亡命については手続きがいる。本人とは連絡はついていない。今後の対応はキューバ連盟の見解も確認する」と発表。
キューバから亡命したソフトバンクのコラス選手、インスタの投稿は昨年10月10日で途絶えています。
ちなみに投稿の内容は「上空からのキューバ(意訳)」というコメントとともに飛行機からキューバを撮ったもの。
今後の動向に注目したいと思います。#sbhawks#コラス#キューバ#亡命#プロ野球#MLB pic.twitter.com/wNVNeuQ6Vt— わしお (@washicomp) January 7, 2020
そして、現時点でもコラス選手の足取りは掴めていないそうです。一般的に、キューバ人が亡命を試みる際には、渡航にビザの要らない隣国の居住権を得た後で、メジャー移籍を目指すとされます。
今回は彼がキューバから出国したことこそ確認できているものの、今現在どの国に滞在しているかなどの情報は全く分かっていません。発見され次第、ソフトバンク側は速やかに話し合いをするでしょう。一刻も早く、コラス選手がしっかりと球団に向き合うことに期待したいですね。