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中畑清、原辰徳への率直な本音を吐露!「原辰徳だけに腹立つ」

      2022/04/13

唯一無二のムードメーカーで、入団当初コーチに言われた一言をきっかけとして常に絶好調宣言し、その明るい性格とパフォーマンスでナインを鼓舞し、絶好調男やヤッターマンなどといった多くの呼び名でファンから愛された中畑清さん。

そんな中畑さんですが、現在ジャイアンツの監督を務めている原辰徳監督に特別な想いを抱いていたようです。

中畑清と原辰徳

何かと共通点が多いこの2人。2人ともジャイアンツに入団し、三塁手を守っていました。

中畑さんは75年、駒澤大学からジャイアンツにドラフト3位で入団しました。

この年、中畑さんは1位指名が有力視されていましたが、銚子商業の篠塚和典さんが1位指名されるという結果に。

1位指名じゃなかったことから、内定していた北海道拓殖銀行への就職に傾きかけたものの、憧れていた長嶋茂雄さんの存在や父親の助言、さらにはドラフト1位と同じ条件を提示されたことなどが後押しとなり、内定を辞退してプロ入りを決意。

79年頃から一軍に定着しましたが、80年になると同じサードの原辰徳さんがドラフト1位で入団。

しかし、原さんがセカンドにコンバートされたことでその後も三塁手のレギュラーに定着。

一方の原さんですが、この前年限りで監督を退任した長嶋茂雄さんが

「できることなら永久欠番になっている僕の『3』を譲りたい」と語るほどでしたが、高田繁さんの引退に伴って、背番号はお馴染み空いた8番となりました。

そして中畑さんが故障したことで、アマチュア時代からのポジションである三塁手に回ることに。

その後、空いた二塁手には篠塚さんが入り、中畑さんは一塁手で復帰。

こうして原さんは、最終的に打率.268、22HR、67打点の成績を収めて新人王を獲得しました。

原辰徳への想い

ジャイアンツにおいて、三塁手というポジションは特別な守備位置とされます。

聖域と言っても良いでしょう。

なぜなら、あの「ミスタージャイアンツ」と称された、長嶋茂雄さんが守っていたからです。

現在は岡本和真選手が三塁手のレギュラーに定着していましたが、中畑さんと原監督もそんな聖域とも言うべきサードを守っていました。

長嶋さんが引退した後は主に高田繁さんが守っていたが、1979年のシーズン中にケガで離脱。

そこから中畑さんに取って代わり、高田さんが復帰した後も三塁手のポジションが明け渡されることはありませんでした。

そんな中畑さんから三塁手のポジションを奪い取ったのが、1981年の原辰徳さんです。

元楽天の監督である田尾安志さんのYouTubeチャンネルに中畑さんが出演し、原さんにポジションを奪い取られた時のことについて話しました。

それは開幕間もない阪神戦のこと。

中畑さんがヒットを打って一塁走者だった場面、次のバッターだった原さんがサードゴロを打ちました。

この時ゲッツーを防ぐため、スライディングした中畑さん。

しかし、相手の二塁手だった岡田彰布さんの体が中畑さんに覆いかぶさり、中畑さんは左肩を脱臼。

その後、原さんが三塁手を守るようになり、結果的に中畑さんからポジションを奪うような格好になりました。

その際、「サード原」という場内アナウンスが流れると、5万人の観衆から大歓声が上がったそうです。

ファンの大歓声は、原さんの三塁手が見たかったという巨人ファンからのアピールということを意味します。

中畑さんはその歓声を聞いた時に、「俺はこれでサードには帰れないな」と思ったそうです。

ただ怪我をしてしまったとはいえ、そもそも当時中畑さんが三塁手でバリバリ活躍していたのに、なぜ球団が原さんを獲ったのか疑問に思った中畑さん。

「オレにとっては原辰徳だけに腹立つよ!」と発言。

また、原さんが二塁手を守っていた時には、彼から怨念のような視線を感じていたのだとか。

先ほどご紹介した左肩の脱臼も、その怨念がもたらした怪我なのではないか、と中畑さん本人は推察しています。

もっともこれは恨み節ではなく、中畑さん流のトークでありネタのようです。

そして原さん自体には腹を立てておらず、むしろ球団に腹を立てたようです。

一方で原さんの方は、シーズンオフの納会の時に監督と中畑さんに、

「サードで勝負させてください」と直訴したそうです。

気を遣いながらも、一野球人としてジャイアンツのサードという聖域を賭けて、真っ向から競争するつもりだったようですね。

何はともあれ、結果的に二塁手には後に名手と謳われるようになった篠塚和典さんが入り、中畑さんも怪我から復帰した後は一塁手のポジションに定着。

このことについては、「神様が与えたケガ」とも口にするのでした。

まとめ

いかがでしたか?

ネタっぽく話していたようですが、実際は悔しい思いがあったはずです。

三塁手として活躍している選手がいるのにも関わらず、良い選手だと獲得しにいく判断をする厳しい世界。

そんな世界で活動したからこそ、今ではネタとして語ることができるのでしょう。

現在ジャイアンツでは岡本選手が、中畑さんや原監督が守っていたサードのポジションを守っています。

長嶋茂雄さんが生み出し、原監督や中畑さんが奪い合ったジャイアンツのサードという聖域を、現在岡本選手はしっかりと死守しています。

それは、2年連続ホームラン王と打点王の二冠に輝いたことや、4年連続30HRといった功績が、何よりの裏付けとなっているでしょう。

彼が今後もサードのポジションを守り抜くのか、それとも彼を脅かす三塁手が現れるのか?

今後のジャイアンツのサードのポジションに要注目かもしれませんね。

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