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黒田博樹が鈴木誠也にメジャー挑戦を促した発言が話題に!

   

12年にドラフト2位で広島カープに入団し、日本代表では4番も務め、現在はメジャーリーグでプレーしている鈴木誠也選手。

そんな鈴木選手がメジャーリーグに挑戦しようと思ったきっかけとなったのは、広島の先輩である黒田博樹さんから言われたある言葉だったそうです。

メジャー挑戦のきっかけ

現役時代は読売ジャイアンツに所属し、その後鈴木選手のようにメジャーリーグにてプレー。

13年のWSでは胴上げ投手にもなった上原浩治さんのYouTubeチャンネルに、鈴木選手がゲスト出演しました。

その中で鈴木選手は、試合前後に欠かしていない取り組みや、ポスティングでのメジャー移籍をめざすオフの最中に見舞われたハプニングをテーマにトークし、

その中で14年オフにニューヨーク・ヤンキースから広島に復帰した黒田さんの言葉が、メジャー移籍を志すきっかけになったという話を明かしました。

具体的な時期は不明ですが、15年のシーズン中に復帰1年目の黒田さんと話す機会があったという、当時プロ3年目で21歳だった鈴木選手。

その中で黒田さんに

「この狭い中で考えるな。世界を見たらすごい選手がいっぱいいるから、そういう人を見て頑張りなさい」

「カープでレギュラーになることが目標じゃなく、世界で戦える選手になることが目標」

と、プロとしての心構えについてアドバイスをもらったそうです。

この話を聞いた上原さんは、

「その黒田さんの言葉で『メジャーをめざそう』ってなったの?」

と質問すると、鈴木選手は「そうですね」と認めたうえで、

「その時に『マイク・トラウトという選手を見ろ』と言われたんです。『お前と同じくらいの歳でこんなのいるぞ』みたいな」

と、目標とすべき選手名を具体的に挙げられたといいます。

マイク・トラウト選手とは、ロサンゼルス・エンゼルスに所属する30歳の外野手で、過去にMVPを3度獲得しているメジャーを代表するスター選手です。

現在は大谷翔平選手と共に、エンゼルスの打線の中核を担う選手でもあります。

なぜ黒田さんが、そんなトラウト選手の名を挙げたかについては触れられていません。

鈴木選手はトラウト選手の情報を調べ、身長188cm、体重107kgという体格に衝撃を受けたそうです。

ただそれと同時に、「これになればいける。この体になろう」

という思いも抱いたといい、そこからはウエイトトレーニングに徹底的に取り組むようになったと語りました。

この鈴木選手の発言を受け、ネット上では、

「その後の活躍ぶりを考えると、黒田の教えは間違いなく金言だった」

といった声があがりました。


鈴木選手は14年まで通算で47試合に出場し、打率.303、1HR、8打点という成績でした。

打率は3割を超えているものの、プロ3年間でまだ47試合にしか出場していなかったということで、まだ芽が出ているとは言えないほどでした。

しかし、黒田さんが帰還した15年頃からちょうど一軍に定着し、この1年で97試合に出場して打率.275、5HR、25打点をマークしました。

そして、16年からメジャー移籍直前の21年までに、首位打者と最高出塁率を2回(どちらも19年と21年)、

ベストナインを6回(16〜21年)、ゴールデングラブ賞を5回(16年、17年、19〜21年)獲得するなど、日本を代表する選手になっていきました。

この期間には、ドラフト指名時に83kgだった体重が98kgになるなど、大幅にパンプアップしました。

確かに黒田さんの教えがあった時期と重なるようにして、鈴木選手も飛躍しており、その影響力の大きさを物語っています。

日本人とメジャーリーグ

日本の「野球」とメジャーリーグの「ベースボール」には、大きな違いがあります。

日本には、「ボール球を交えて勝負する」という文化がありますが、メジャーリーグでは

「ストライクゾーンでガンガン勝負する」というのが基本です。

日本人メジャーリーガーとして活躍した経験がある選手の中には、

「初球打たれてもいいからストライクを投げてくれ」

と首脳陣に強く言われ、面食らったことがあった人もいるそうです。

鈴木選手は、日本では代表で4番を務めるほどの打者だったことから、大抵相手バッテリーが

「際どいコースで勝負、カウント次第で歩かせよう」

という配球になり、四球を多く選んでいました。

一方メジャーでの鈴木選手は、4月こそ外角高めのストライクゾーンに来るカットボール系のボールを中心にアジャストし、長打を打つシーンがよく見られました。

また日本の時のように、選球眼を活かして四球を選ぶシーンも多い印象だったと思います。

しかし5月になって、メジャーの各球団も鈴木選手のことを研究し始めたのか、

先ほどご紹介したメジャーでは主流となるストライクゾーンでの勝負に徹するようになった結果、やや成績が下降して苦労しているようにも見受けられました。

今後、鈴木選手がどう対応していくのか注目されます。

また、フォークボールなどの落ちる球を投げる投手が少ないことは、鈴木選手にとって追い風になりそうです。

ちなみにこれは、日本人投手がメジャーで活躍しやすい要因ともなっています。

成功の基準

そもそも過去の日本人メジャーリーガーは、何を基準として

「成功した」と判断できるでしょうか?

ワールドシリーズを制覇し、

「世界一のチャンピオンリング」を手にした野手でいえば、

井口資仁さん、田口壮さん、松井秀喜さん、川崎宗則さん、青木宣親選手らがいますが、一方でイチローさんは獲得できませんでした。

そうなると、イチローさんのメジャー挑戦は失敗と言えるでしょうか?

おそらく言えないでしょう。

むしろイチロー選手は、日本一メジャーで成功した選手という人もいるかもしれません。

ギネス記録にもなったMLBでのシーズン最多安打記録と、

日米通算でピート・ローズさんの持つMLB最多安打記録を塗り替えたイチロー選手のメジャー挑戦を、失敗と言う人はあまりいないと思います。

こう考えると、「成功」の定義と言うのは難しいですが、仮に

「5年以上在籍で500安打」と定義すると、この条件をクリアしたのは17人中、

松井稼頭央さん、イチローさん、松井秀喜さん、青木宣親選手の4人しかいません。

「4年以上在籍で400安打」

まで枠を広げると、城島健司さん、井口資仁さん、岩村明憲さん、福留孝介選手の4人が加わります。

更に分析してみると、この8人すべてに共通するのが、

「1年目に好成績を残している」という事です。

海外FA権やポスティングシステムによって、それなりの待遇で移籍するだけに、1年目から成績を残さないと次年度以降の契約は厳しいようです。

視聴者の皆さんは、鈴木選手にどのぐらいの成績を期待しますか?

まとめ

鈴木誠也選手はシカ・カブスと5年契約を結び、背番号は「27」に決まりました。

8球団以上が獲得に乗り出した争奪戦となりましたが、5年契約で総額8500万ドル

(日本円でおよそ101億2000万円)の大型契約で、日本人野手1年目としては最高額の契約となりました。

5年という契約年数も、初年度の野手では最長期間になります。

27歳という若さが評価を上げたとされています。

一方でそれは、契約に見合った結果を出すことも要求されます。

4月には月間MVPとなったものの、5月はやや苦戦気味な鈴木選手。これからの活躍に期待したいですね。

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