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菊池雄星がデーブ大久保に暴行を受けたのに謝罪をした理由がこちら・・・

   

08年、西武の監督に就任した旧知の間柄である渡辺久信さんの強い要望により、古巣の一軍打撃コーチとして16年ぶりに西武に復帰したデーブ大久保さん。

大久保さんは、早々にメジャー流の早朝練習を取り入れるなどしてチームの打撃を復活させ、西武ライオンズの日本一に貢献しています。

しかし、09年には知人女性への暴行などの不祥事によって、編成担当へ転属となり、その後10年に西武ライオンズ2軍打撃コーチに転属しました。

この年、西武期待の星で現在はメジャーリーグでプレーしている、菊池雄星投手が入団しています。

即戦力として球団は期待していたものの、左肩を怪我した影響で2軍で調整することになり、大久保コーチが菊池投手への指導を任されました。

大久保コーチは菊池投手を甘やかすことなく、将来のスーパースターとして一人前にするべく熱心に指導していくこととなります。

しかしその熱心さは、間違った方向に行ってしまったようです。

菊池投手が大久保コーチに暴力を振るわれたというニュース。

知っている野球ファンも多いことでしょう。

その後この2人の関係は、どうなっていったのでしょうか?

鉄拳制裁

西武でコーチをしていた当時の大久保さんは、

「ガミガミとうるさいことを言う人間はチーム内に1人でいいし、そういう役目は僕がやります。監督が嫌われる必要はないですよ」

という考えのもと、嫌われ役を自らかってでました。

また、大久保さんは当時メジャーリーグで広く普及していた早朝に行われる特訓、

「アーリーワーク」をこの年から取り入れました。

アーリーワークは、メジャーでは選手が自主的に参加するものですが、大久保さんはこれを強制参加とし、遅刻者に罰金を課すというシステムを導入します。

さらに試合中にミスした選手に対し、高額な罰金を払わせていたといいます。

集めた罰金は、早朝練習に参加した選手たちの飲み会に使われていました。

飲み会はアーリーワークにちなんで、「アーリー会」と呼ばれていたといいます。

その年ドラフト1位で入団した菊池投手も、初めはこの「アーリー会」に参加していましたが、次第に足が遠のいていきました。

「尊敬するベテランの工藤公康投手がアーリー会によく来ていたため、雄星も出席していたんです。しかし、会での話はその場にいない選手の批判ばかり。雄星はそうしたマイナスな雰囲気に嫌気がさしたのでしょう」

と、あるスポーツ記者は語っています。

しかし、それが大久保さんを怒らせる結果となりました。

菊池投手にまだ子供っぽい一面があり、ファンを大切にしなかったり挨拶をしなかったりと、

野球のプレー以外では社会人として問題視されているところも、大久保さんに目をつけられる原因だとされていたようです。

再三の注意を受けても改善のみられない菊池投手に手を焼いていた大久保さんは、とうとうみんなの前で

「ここに座れ」と言って説教をはじめることにしました。

「なんで俺が座らないといけないんですか?」と菊池投手が反発してきたため、

「挨拶をしっかりしろ、ファンの人をもっと大事にしろ」と言って頭を手で殴ったのだそうです。

グラウンドでも菊池投手をイビるようになり、

午前中の練習を終えた菊池投手を人目につかない一塁側の内野フェンス裏に呼び出し、

説教すると菊池投手の頬をギュッとつねるという行為もしていたようです。

罰金のことが選手会を通じて球団に知れることになったのも、距離を置き始めた菊池投手のせいだと思い込んだデーブ大久保さんは、

「チクったのお前だろう」と菊池投手の胸ぐらを掴んだこともあったといいます。

菊池投手への大久保さんの暴行は、こうした背景の中で行われました。

これは指導の一環としても許されるものではなく、その後大久保コーチは西武を解雇されることになってしまいます。

その後、大久保さんは西武ライオンズ相手に訴訟も行いましたが、15年には球団への訴訟をとりさげることを条件に楽天の監督に就任することとなります。

和解

17年、デーブ大久保さんがあるテレビ番組にて、かつて暴行事件を起こした相手である菊池雄星投手と約7年ぶりに再会した時のことを話しました。

菊池投手からは、

「申し訳ありませんでした。僕が間違っていました」

との話があり、涙ながらに和解したことを明かしています。

西武のコーチを務めていた当時、菊池投手への暴行が

「行き過ぎた指導だ」とし、コーチを解任されたデーブ大久保さんは、球団相手に裁判も起こしていました。

当時は自分の指導法が絶対に間違っていないと思い込んでいたものの、

「喧嘩している相手の方が自分のことを知っている。そう思った方が自分に返ってくるものがある」

という教訓を得て、次第に自分が間違っていると気づき始めたそうです。


そして16年に西武のキャンプに取材したい旨を尋ねた際、大久保さんが西武のコーチを務めていた時にチームの監督であった渡辺久信さんから、

「雄星に謝ってくれないか」と打診されます。

大久保さんは「ぜひ謝らせてください」と返答し、菊池投手との7年ぶりの再会が果たされたのでした。

菊池投手が涙ながらに謝罪してきたのに対し、

「俺みたいな大人が、雄星を苦しめていたと思うと申し訳なかった」

と菊池投手の謝罪に対して、大久保さんも涙ながらに謝罪したそうです。

菊池投手も、「大久保さんの指導のおかげで活躍できるようになった」

と感謝を述べており、大久保さんは

「雄星のためにもこの話は終わりにしよう」とも述べています。

まとめ

デーブ大久保さんは、

「ナベちゃん(渡辺久信シニアディレクター)も俺もうわーっと涙出て、

『雄星悪かった。俺みたいな大人が苦しめて申し訳なかった』と話した」

とその場のやり取りを明かしました。さらに大久保さんは、

「社長とかも『デーブもライオンズの人間なんだし、俺らはすべて許すから、これから球場にどんどん来て、野球界を盛り上げていこう』って言ってくれて」

と、球団との関係を修復できたことが嬉しかったと語っています。

「ホームランを打ったりとか一軍の監督をやったりとか、そういうすべてのことより、雄星と球団の人たちの前で握手して泣けたっていうのが何より嬉しかった」

と語る大久保さんに、彼が出演した番組でMCを務めていた中居正広さんが、

「雄星もいいやつで良かった」と言うと、

「いいやつなんです」とコメントするデーブ大久保さんでした。

現在、しつけという名の軽いものであったとしても、体罰は法律で禁止されてきており、

具体的には言葉で注意しても聞かないので、頭を軽くたたくなどの行為についても、法律で禁止されてきています。

当時の大久保コーチの菊池投手に対しての行為は、あくまで指導の一環とされていましたが、

昔ならともかく現在においてとうてい許される行為ではありません。

体罰については野球のみならず、学校教育の現場でも問題視されています。

体罰について、視聴者の皆さんはどう思いますか?

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