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阪神の近本光司外野手、新人王なるか!?成績や評価を徹底解剖!

   

 2018年のドラフト会議で、ハズレハズレの1位ながら阪神タイガースから1位指名を受け、入団が決まった近本光司選手契約金1億円プラス出来高払い5,000万円、年俸1,500万円という新人選手の上限の金額での契約。

 背番号も1桁の番号の「5」、大きく期待されてプロの世界へと足を踏み入れました。そんな近本選手が新人王を取れるのかどうか、ここまでの成績や評価と併せて、検証してみましょう。

ここまでの成績

 4月13日時点、14試合を終えた段階での近本選手の主な成績は以下の通りです。まだ試合数が少ないので、率に関してはまだまだ大きな変動はあると思いますが、現時点での成績は新人としてというより、全選手の中で見ても非常に優れたものと言えます。

出場試合数…13試合
打率….300(40打数12安打)
本塁打…2本
打点…6点
四死球…2個
盗塁…2個
出塁率….333
長打率….575
OPS….908(リーグ9位)

 阪神タイガースは、打力が他のチームに比べてやや劣るとされている中で、本塁打2と打点6はいずれもチームではトップの成績です。

 1,2番を任せられている打者であることを考えると四死球をもう少し増やし、出塁率を上げたいところですが、早いカウントから打っていくのが彼のスタイルなので、これは仕方無いことかもしれません。

新人王なるか!?

 ハズレのはずれながら1位入団を果たした近本選手。そんなルーキーには、やはり新人王を期待したいところですよね。これに関しては今後、安定して試合に出続けられるかがポイントになるでしょう。と言うのも、過去に新人王を獲得した選手を見てみると、どうしても投手が有利な状況なのです。

 事実、ここ20年で新人王を獲得した選手の投手と野手の内訳を見てみると、セ・リーグでは投手12人・野手8人、パ・リーグに至っては投手17人・野手2人と大差がついております。そして、野手で新人王を獲得した10人のうち、2009年に獲得した元読売ジャイアンツの松本哲也選手以外は、全員規定打席(チームの試合数×3.1)に到達した選手でした。

 ちなみにこの松本選手も、2009年の規定打席が446打席だったのに対して424打席立っており、規定打席数に対して95%以上は打席に立っています。仮にこのまま3割を超えるような打率を残せば、ほぼ間違いなく新人王は獲得できるでしょう。

 3割を切っていても新人王を獲得している選手も多くいるので、打率はもう少し低くても規定打席にさえ到達すれば、他の選手との比較で獲得の可能性は十分にあります。また近本選手の成績の中で、特に注目したいのがOPS(オプス)です。あまり聞き慣れない人もいるかもしれませんが、出塁率と長打率を加えて求められる数値であり、打率以上に得点との相関関係が高い打撃の指標として注目されています。

 このOPSは平均で.700〜.800を超えてくれば優れていると言われます。その中で、OPSが.900を超えているというのは、一流の打者と評価することができるでしょう。今後今の数字から下がったとしても、.800超えであれば新人王は獲得できるはずです。それよりも新人王獲得に当たって、より重要なことは規定打席に到達できるかどうかです。(ちなみに、2019年のシーズンは143試合ですので、規定打席は443打席です。)

 阪神タイガースの外野陣は、福留孝介選手と糸井嘉男選手は不動のレギュラー状態であり、3枠あるうち空いている枠は実質的には1つです。この枠を中谷将大選手や高山俊選手、あるいは島田海吏選手らとの争いを制して掴めるかどうか、そこが大きなポイントとなりそうです。

周りからの評価

 2018年まで社会人野球の大阪ガスに所属しており、同年の都市対抗野球では打率.524という極めて優れた成績でチームを優勝に導き、都市対抗野球の最優秀選手賞に当たる「橋戸賞」を獲得しました。

 しかしながら、身長が170cmとプロ野球選手としては非常に小柄な部類で、パワーの弱さや外野手ながら肩が強いとはとても言えない等といったこともあり、プロでの活躍は疑問視されていてドラフト前も決して評価が高い選手ではありませんでした。

 事実、1位で指名した阪神タイガースに対し、ファンからは「下位でも獲れる選手を何故獲ったのか」「失敗ドラフト」という声も挙がっていた程でした。

 しかしながらキャンプで活躍を見せ、他球団のスコアラーも徐々に警戒を強めるようになり、「実践タイプ」「見方が変わってきた」との声も挙がってきています。公式戦に入ってからも、成績の項目で触れたように好調を維持しており、今後、更に評価が上がる可能性も十分にあります。

まとめ

 今回は近本選手について、紹介しました。プロ入り前の評判が決して高くないながらも、プロに入って結果を残し、一流の選手として君臨している選手は多くいます。小柄でありながら、力強くプレーする近本選手、今後も要注目です。

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