中日の新外国人ロメロ、球種や年俸を徹底解剖!
2019年、中日ドラゴンズは新たに1人だけ助っ人外国人選手を獲得しました。その唯一の新外国人選手であるエニー・ロメロ投手について、球種や年俸も含めてご紹介します。
プロフィール
本名:エニー・マニュエル・ロメロ・エルナンデス
生年月日:1991年1月24日(28歳)
出身:ドミニカ共和国サントドミンゴ
利き腕:左投げ右打ち
ポジション:投手
ロメロの手作りドミニカチャーハン。ロクリオ。ルイス通訳「腹壊しても知らんぞ^_^」味の感想は夕方のドラゴンズステーションで。#ドラゴンズステーション#ドラステ#ガッツナイター#東海ラジオ pic.twitter.com/eOYX7XSwcj
— 森貴俊 (@mori_takatoshi) 2019年4月15日
2008年6月にタンパペイ・レイズと契約し、傘下のルーキー級ドミニカン・サマーリーグ・レイズでプロデビューを果たしました。その5年後の2013年の9月21日、チームがワイルドカード争いの最中にメジャー契約。そして、翌22日のボルチモア・オリオールズ戦でメジャーデビューを果たし、4回を1安打無失点に抑えました。
翌2014年はメジャーへの昇格はありませんでしたが、2015年には23試合、2016年には52試合と主にリリーフとしてメジャーの試合に登板しました。そのシーズン終了後のオフ、2017年2月にトレードでワシントン・ナショナルズへ移籍しました。
この年もリリーフで53試合に登板した他、開幕前には第4回のWBCのドミニカ共和国代表にも選出されました。2018年は最初の2試合で成績が奮わず、4月7日に早々とFAに。4月14日にウェーバー公示を経て、ピッツバーグ・パイレーツへと移籍しました。
移籍後2試合に登板したものの、左肩を故障。その後メジャー登板はなく、カブスとメジャー契約を結びましたがメジャー出場はならず、7月2日にこのシーズン2度目のFAに。7月5日にウェーバー公示を経て、カンザスシティ・ロイヤルズへと移籍しましたが、7月24日にメジャー登板することなく自由契約となりました。
そして、2018年12月に日本の中日ドラゴンズと契約を結びました。メジャー通算では137試合、146イニングを投げ、イニング数を上回る156の奪三振という実績があります。
球種
最速164km/hのストレートを中心にカットボール、高速スライダー、縦のスライダー、カーブ、チェンジアップ、シンカーと複数の球種を持ち合わせております。
一方でメジャー時代を見ると、投じた投球の通算の割合はストレートが約70%、カットボールが20%弱と両球種で90%近くとなっており、投球の中心はファスト系のボールと言うことができるでしょう。
【中日ドラゴンズ】ファーム
4/18(木)対阪神戦ロメロ投手の豪快な投球フォーム#中日ドラゴンズ#ロメロ pic.twitter.com/uspDH4na7p
— ゴン魂.com (@UKsJUkY2AdLLQ8l) 2019年4月18日
身長190cm、体重105kgの体格を誇り、力でねじ伏せるパワータイプのピッチャーです。パワータイプのピッチャーにありがちなのは、コントロールが悪くフォアボールから崩れること。
事実ロメロ投手もメジャー時代の実績からその点の心配はされていました。ただ、直球を中心とした投球は変わっていないものの、ここまで登板した2試合では合計12イニングを投げ、与えた四死球は3個とまずまずのピッチングを見せています。
年俸
年俸はあくまで推定の物となりますが、ロメロ選手の場合は推定で5,000万円とされております。この5,000万円という年俸は、外国人助っ人選手に対しての額としては安いものとされます。
中日ドラゴンズという球団は昨年まで1軍監督を務め、今季からシニアディレクターに就任した森繫和氏がコーチを務めていた時代に、独自に作った外国人獲得ルートを形成して伝統的にドミニカ共和国を始めとした中南米出身の選手を、日本球界に連れてきて成功させております。
そして、現在阪神タイガースでプレーをしている、前年チームトップでセ・リーグでも3位の13勝を挙げたオネルキ・ガルシア投手と年俸を中心とした条件面の交渉で揉め、折り合いがつかずに交渉が決裂していました。
ロメロ投手はその代役として獲得したという経緯があります。そんな彼の年俸とここまでの活躍から考えれば、現時点ではお得な買い物をしたという評価ができるでしょう。
まとめ
2019年のシーズンは4月24日時点で2試合に登板していますが、期待された部分はそのままに問題点は改善されている、と評価できそうです。
中日ドラゴンズはチームに所属している6人の外国人選手がいずれも活躍をしており、外国人枠(1チーム一軍には4人まで)の関係からロメロ投手は登録と抹消を繰り返しながらの出場となりそうですが、限られた中でどれだけの活躍をしていけるのか注目していきたいところです。