横浜ベイスターズの大貫晋一は新人王候補!出身中学がこちら・・・
2018年のドラフト会議で、横浜DeNAベイスターズは新日鐵住金鹿島の大貫晋一投手を3位で指名しました。神奈川県横浜市青葉区にある横浜市立奈良中学校出身であり、まさに地元中の地元の選手を指名したと言えるでしょう。今回は、そんな彼の新人王の可能性などについてご紹介します。
プロフィール
大貫投手が野球を始めたのは小学生の頃からだったのですが、当初はそのほかにも様々なスポーツをしていました。特に水泳が得意であり、背泳ぎは選手コースでやって行ける程の実力だったようです。その後、地元の少年野球チーム(奈良北ジャガーズ)に入団したことで、野球を中心にやっていくことになりました。
中学校でも野球を続け、学校の部活ではなく横浜青葉リトルシニアに入団をしました。このチームは全国大会にも出場をするほどの強豪チームであり、彼自身はチームのメンバーにも入ることができませんでした。高校では地元を離れ、静岡県の桐陽高校に進学。
3年の夏にはエース投手として、チームを18年ぶりの静岡大会ベスト8に導きましたが、甲子園の出場はなりませんでした。大学では2年時の春にベストナインに輝くも、右肘の側副靭帯再建手術(トミー・ジョン手術)を受けて2年間投げておらず、大学卒業後は新日鐵住金鹿島へと進みました。
そして、2017年の都市対抗野球ではチームとしての大会初勝利に貢献し、その活躍が目に留まりプロへの入団が決まりました。
新人王候補!
大貫投手は最速148km/hのストレートに加え、右打者の内角に切れ込んだり沈んだりするツーシーム、110km/h台とストレートの球速差が大きいカーブに加え、スライダー、チェンジアップ、フォークとあらゆる球種を操ることができます。また、投球だけでなくクイックや牽制も上手いため、ランナーを出してからも粘り強く抑えることができます。
オープン戦でも1軍登板は2試合ながら、3月7日の対広島東洋カープ戦を4回無失点に抑え、初の先発登板となった3月20日の対中日ドラゴンズ戦も5回を投げ、毎回ランナーを出しながら無失点に抑えるなど、持ち味を発揮し全く失点を許さず、ルーキーながら開幕ローテーション入りを果たしました。
そして、開幕6戦目の4月4日に行われたヤクルトスワローズ戦でプロ初登板を果たし、プロ2試合目の当番となった阪神タイガース戦でプロ初勝利を挙げました。5月13日時点で5試合全て先発として登板し、2勝1敗で防御率3.16という成績を挙げています。
おはようございます😃
今日も楽しい日曜日になりますように!
16勝したから背番号16
ヌッキーがメルセデス買えるように野手はもっと援護してよね😉#baystars #大貫晋一 pic.twitter.com/QjPLdQi7Zg— エール☆くじら (@kujirabay) 2019年5月18日
特別優れた成績ではありませんが、まずまずの数字と言えるでしょう。初先発となった試合こそ、試合を作れずに2回と1/3を投げてKOとなりましたが、その後の4試合はいずれも100球前後の球数を投げ、先発投手として十分に試合を作っております。
特に5月13日までの直近3試合では連続して6回3失点以内のQS(クオリティ・スタート)を達成しており、非常に安定しております。まだ勝ち星には恵まれておりませんが、このままのピッチングが継続できればこの先勝ち星はついてくるでしょう。
2019年のセントラル・リーグは、新人王の資格を持った選手が、ここまで非常に高いレベルの争いをしていますが、この先もローテーションを守り、2桁勝利を掴んだりもすれば十分に新人王の可能性はあります。
まとめ
大貫投手はプロ初勝利を挙げた甲子園に、2003年の夏の高校野球の観戦で訪れていました。この時まだ9歳であり、当時の小泉純一郎総理大臣が開会式で始球式を務めたのですが、その時の雰囲気がとても静かで寝てしまっていたそうです。
高校時代も甲子園の土を踏んでおらず、縁遠かった聖地での登板がプロ初勝利となりました。目立った実績もなく、日本体育大学では保健体育の教員免許を取得し、4年時にはリクルートスーツを着て就職活動を行なうほどプロの世界とは縁遠かった学生時代。
プロ初勝利の大貫選手からファンの皆さまへ#大貫晋一#プロ初勝利#baystars pic.twitter.com/D0ITXyHYPo
— 横浜DeNAベイスターズ (@ydb_yokohama) 2019年4月11日
その中で製薬会社の営業職の内定も得ていたにも関わらず、「野球が好きだ」という思いで夢を追い続けてきました。そんな中で、2019年5月の月間MVP候補にも選ばれるほどに。今後の活躍に期待したいですね。